バックアップする場所 - バックアップの基礎知識
写真、動画、書類、音楽、個人情報など、パソコンの中には大切なデータがたくさん入っています。バックアップをして大切なデータを守りましょう。パソコン初心者の方のために「バックアップする場所(バックアップの基礎知識)」についてお伝えします。
バックアップはパソコン本体と別の場所へ
パソコンはデータをハードディスクに保存します。一般的にはハードディスクは「Cドライブ」にWindowsやアプリケーション(WordやExcelなどのソフトが入っている場所)、「Dドライブ」(自分で作成したデータを入れる場所)に分かれています。パソコンによっては、「Cドライブ」のみの場合もあります。
「マイドキュメント」「マイピクチャ」は「Cドライブ」にありますので、それらを多く使う人は「Dドライブ」は空っぽのままになっていまることがあります。
そのため、「マイドキュメント」(Cドライブ内)にあるデータを「Dドライブ」にコピーするだけでは十分なバックアップとは言えません。
「Cドライブ」に入っているWindowsにエラーがあった場合は、Windowsだけを入れ直し(リカバリィ)するだけで、「Dドライブ」のデータは無事に残ったままとなりますので問題ありませんが、パソコンが起動しなくなったり、ウィルスに感染してしまった場合には、「Dドライブ」のデータが取り出せなくなってしまうことがあります。
そのため、パソコンとは別の場所にバックアップをする必要があります。
「Aドライブ」と「Bドライブ」は?
余談ですが、今のパソコンは「Cドライブ」と「Dドライブ」がハードディスクなのですが、「Aドライブ」と「Bドライブ」はありません。
今では懐かしいフロッピーディスクが主流だった時代、「Aドライブ」にはパソコンを起動するためのフロッピーディスク、「Bドライブ」にはアプリケーションソフトを起動するフロッピーディスクを入れていました。
ハードディスクが登場し「Cドライブ」が誕生しました。そのアルファベットが今でもそのまま使われています。
用途に合わせたバックアップ場所
バックアップをする場所はいろいろあります。自分に合ったバックアップの場所を決めましょう。
外付けハードディスク(HDD)
ちょっと古いですが、ビデオテープぐらいのサイズの箱をパソコンとケーブルで接続します。電源をコンセントからとる必要があります。
大容量のため、たくさんのデータをバックアップしたい人にオススメです。
HDDはハードディスクの略です。詳しくは「購入ガイド-ハードディスク」をご覧ください。
ポータブルハードディスク(HDD)
外付けハードディスクのコンパクトタイプです。文庫本ぐらいのサイズで、パソコンとケーブルで接続します。
パソコン周りにスペースが限られている人、持ち運びをしたい人にオススメです。
外付けハードディスクに比べると容量が少なく(パソコン初心者の方にとっては十分すぎる容量です)、値段が少し高いです。
持ち運びを想定していますので、衝撃に強いタイプ、コンセントが必要ないタイプがあります。
メディア(CD、DVD、ブルーレイ)
CD(650MB~700MB)→DVD(4.7GB)→BD(25GB~50GB)の順に容量が増えます。「1024MB(メガバイト)」が「1GB(ギガバイト)」です。BDとはブルーレイのことです。
各メディアには複数の種類がありますが、一般的には下記のメディアにバックアップしてください。
・CD-R
・DVD-R
・BD-R
・BD-RE(USBメモリのように書き込みや削除が自由にできます)
「-R」のメディアは1度だけの書き込み、または少しずつデータを追加していくことができます。
BD-REのように書き込みや削除ができるCD-RW、DVD-RW、DVD-RAMもありますが、今では一般的ではありません。
容量が限られていますが、ハードディスクよりも長期保存に優れています。
USBメモリー
時代と共に容量が増えてきていますが、他のものに比べるとまだまだ容量が少ないため、必要最小限のバックアップの場所です。
消しゴムぐらいのサイズ(消しゴムと言っても、サイズは様々ですが・・・)のため、気軽に持ち運びができます。
SDカード
主にデジタルカメラやデジタルビデオカメラの写真や動画の保存用として使われますが、USBメモリーと同じ感覚でバックアップができます。
薄くて小さいので、失くさないように気をつけてください。
オンラインストレージ
他のバックアップは「もの」にデータを保存するのに対し、オンラインストレージとは、「インターネット上」にデータを保存します。
「インターネット上」と言っても、ピンと来ませんが、「どこかの国のどこにあるかわからないハードディスクにデータを保存する」と考えてください。それをインターネットを使って、見たり、保存したりします。
今ではいろいろな会社がサービスを提供していまして、無料のものから有料のオンラインストレージがあります。
容量がそれほど大きくなかったり、セキュリティなど、まだまだ課題があり、オンラインストレージだけにバックアップを頼るのは怖いのですが、サブ的に利用すると便利です。
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