ハードディスク - パソコンを選ぶポイント
パソコンにはたくさんの種類があります。パソコン初心者の方は「どんなパソコン、どのメーカーのパソコンを購入していいかわからない」と思います。パソコン初心者の方のために「ハードディスク(パソコンを選ぶポイント・購入ガイド)」についてお伝えします。
ハードディスクとは?
ハードディスクの正式名称はハードディスクドライブ。略してHDDと表記することもあります。
ハードディスクはWindows(ウィンドウズ)、Word(ワード)、Excel(エクセル)などのソフト、それらを通じて作成した文章などのデータ、メールのアドレス帳や送受信データ、インターネットからダウンロードした画像や動画など、パソコンで使うデータをすべて記憶してくれるものです。
このハードディスクの構造を簡単に言いますと、昔のレコードプレーヤーと似ています。レコードを再生させるときはレコード盤をクルクル回し、読み込みたい場所に針をあてます。
これと同じで、ハードディスクも回転している磁気ディスクに磁気ヘッドをあて、その部分を読み込みます。
ハードディスクを日常生活に例えると?
自分の部屋で勉強をしている姿をイメージしてください。
そこには机があり、その横には本棚があります。あなたは机に教科書やノートを広げて勉強しています。
その本棚がハードディスクです。
本棚が大きければ、教科書、ノート、参考書、辞書、漫画、小説などをたくさんしまっておくことができます。
本棚が小さければ、少しの本(教科書やノートなど)しかしまっておくことができませんので、本棚は大きい方がいいです。
ハードディスクの容量は大きいほどたくさんのデータが記憶できる
パソコンを選ぶときにチェックするポイントを日常生活に例えた場合
パソコン本体:部屋
OS:自分
CPU:自分の脳
メモリ:机
ハードディスク、SSD:本棚
ブルーレイ:引き出し
Microsoft Office:鉛筆、消しゴム
ハードディスク容量の単位
ハードディスク容量を確認するときに容量の単位を知っておくとわかりやすくなります。
MB = メガバイト
GB = ギガバイト
TB = テラバイト
1000MB = 1GB、1000GB = 1TBの計算です。厳密に言いますともう少し細かい数字になりますが、「g(グラム)」と「kg(キログラム)」と同じように「1000倍」と覚えるとわかりやすいです。
「MB」のハードディスクは容量が小さすぎますので見る機会はなくなりました。
最近の主流は「GB」、デスクトップパソコンの場合は「TB」のハードディスクを搭載していることが多くなりました。
ちなみに管理人のmakoが初めて購入したパソコンのハードディスク容量は「400MB」でした。これはCD1枚分にも満たない容量です。
ハードディスクの容量
ハードディスクの容量は「大きければ大きいほどいい」のですが、どれほどの大きさがいいか悩みますよね。
実際にパソコン初心者の方がパソコンを購入するときには、その時点での最新のパソコン(日本のメーカー、海外のメーカー問わず)であれば、容量を気にせずに購入してしまっても大丈夫です。
最近のパソコンはパソコン初心者の方では使い切れないぐらい大きな容量のハードディスクが搭載されているからです。
デスクトップパソコンとノートパソコンを比べますと、ハードディスク容量は3倍~4倍ですが、パソコン初心者の方にとっては、ノートパソコンに搭載されているハードディスク容量でも十分すぎるほどです。
インターネットやメールが中心の人 = 100GB
写真をたくさん保存したい人 = 300GB
動画をたくさん保存したい人 = 500GB以上
最近のノートパソコンは500GB以上、デスクトップパソコンは1TB以上が当たり前になってきていますので、ハードディスクの容量はそれほど気にする必要はありません。
ハードディスクは壊れやすい消耗品
パソコンの部品の中で、一番壊れやすいのがハードディスクです。
ハードディスクは磁気ディスクを超高速で回転(1分間に7200~10000回)させてデータの読み書きを行いますので、精密でデリケートな部品です。そのため、衝撃にとても弱く、ノートパソコンを持ち運びの際、机にコツンと当てただけでも壊れてしまう場合があります。特に電源がONでハードディスクが動いているときの持ち運びには最新の注意を払ってください。
超高速で回転している磁気ディスクを磁気ヘッドが何回も移動して読み書きををしますので、金属が摩耗していきます。
熱にも弱く、真夏にハードディスクが触れないほど熱くなることもあります(膝の上におけないぐらいの熱さになるノートパソコンもあります)その熱が原因で熱暴走し、壊れてしまう場合もあるのです。
これらのことからハードディスクは消耗品です。
パソコンを使う頻度、環境にもよりますが、5年ぐらいが交換時期と言われています。あくまでもこの時期は目安に過ぎず、運悪く1年で壊れしまうハードディスクもあれば、10年経っても問題なく動くハードディスクもあります。
パソコンの中だけにデータを入れている場合、ハードディスクが壊れてしまったら、まずデータは取り出せません。業者に依頼すればデータを復旧できる可能性がありますが、何十万とかかってしまいます。
パソコンに詳しければ詳しい人ほど、パソコン(特にハードディスク)を信用していません。そのため、いつハードディスクが壊れても大丈夫なように、大切なデータをバックアップします。
大切なデータがなくなってしまわないようにバックアップを心がけましょう。
詳しくは「バックアップ」をご覧ください。
ハードディスクはいつ壊れるかわからないので、常にデータのバックアップをする
外付けハードディスク
パソコンを購入した時のハードディスク容量が小さくても、外付けのハードディスクを購入すれば、容量が一気に多くなります。
外付けハードディスクにはビデオテープぐらいの大きさのものと、手のひらサイズのものがあります。
外付けのハードディスクの価格は年月が増すごとに安くなり、最近では2TBで1万円ぐらい、手のひらサイズでも500GBで1万円ぐらいで購入することができますので、パソコンに搭載されているハードディスクの容量が小さかったり、バックアップ用として使うことができます。
手のひらサイズの外付けハードディスクは容量が少ないですが、パソコン初心者の方にとっては十分な容量です。
ビデオテープサイズの外付けハードディスク
サイズは大きいが価格が安く、容量が大きい。
手のひらサイズの外付けハードディスク
サイズは小さいが価格が高く、容量が小さい。
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