NTTの基地局からの距離と伝送損失 - ADSL
ADSLの登場によって、インターネットの常時接続が一気に普及しました。今では光ファイバーが主流ですが、地域によってはADSLも現役です。パソコン初心者の方のために「NTTの基地局からの距離と伝送損失(ADSL)」についてお伝えします。
NTTの基地局からの距離が重要
どのプロバイダと契約しても、基本的にADSLはNTTの電話回線を使用します(一部のプロバイダを除く)
NTTの基地局からADSLを利用する場所までの距離が短ければ短いほど、インターネットの速度が速くなります。
NTTの基地局からの距離が、0km~2kmであれば距離が短いと言えます。距離以外に「伝送損失」も重要になります。
伝送損失
伝送損失とは、「電話回線を通っている電気信号が自宅に届くまで、どれぐらいの妨害を受けているか」です。
伝送損失の原因には、電話回線の長さ(自宅までの距離)、電話回線の太さや分岐数、途中に川や線路など物理的な障害などがあります。
伝送損失の比較
伝送損失が0~30dB(デシベル)の場合
ストレスなくインターネットができますが、それ以上になると急激に速度が遅くなったり、不安定になってしまいます。
NTTの基地局からの距離が短くても伝送損失が大きい場合や、距離が長くても伝送損失が小さい場合ももあります。基地局からの距離よりも伝送損失を重点的に考えてください。
伝送損失が31dB以上の場合
光ファイバーなど速度が安定しているインターネットをオススメします。
伝送損失におけるインターネットの速度
環境によって異なりますので参考程度にしてください。
・0~10dB:20Mbps(下り)、2Mbps(上り)
・21bB~30dB:10Mbps(下り)、1Mbps(上り)
・31bB~40dB:4Mbps(下り)、1Mbps(上り)
・41bB~50dB:1Mbps(下り)、0.5Mbps(上り)
・51dB以上:0.5Mbps(下り)、0.2Mbps(上り)
「下り」をインターネットの速度と考えてください。「下り」と「上り」に関しては、インターネットの仕組み-インターネットについて」をご覧ください
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