ネットワークの仕組み - インターネットについて
情報を調べるだけではなく、生活に便利なこと、楽しいことなど、様々なことがインターネットでできます。パソコン初心者の方のために「ネットワークの仕組み(インターネットについて)」についてお伝えします。
ネットワークとは?
インターネットのお話をする前にインターネットの元の考え方の「ネットワーク」についてお伝えします。
ネットワークとは複数のパソコンが繋がっている状態のことを言い、「クライアント/サーバー」と「P2P(ピアツーピア)」という仕組みがあります。
ここではわかりやすく「Aさんの会社の場合」と「Bさんの会社の場合」を例にして、ネットワークの仕組みをお伝えします。
Aさんの会社の場合(社員旅行の写真) クライアント/サーバー
Aさんの会社には50人の社員がいて、それぞれ自分専用のパソコンがあります。
社員旅行に参加したAさんは写真をたくさん撮ってきました。Aさんはその写真を社内のみんなに見てもらいたいと思っています。
写真を全て印刷するのも大変だし、メールで送るにも量が多いし、CDやDVDに入れて渡すのも手間がかかってしまいます。
この会社には社員のパソコン以外に日頃はだれも使っていないけど、常に動いているパソコンがあります。ここではこのパソコンのことを「親分パソコン」と呼びます。
親分パソコンからはケーブルがたくさん出ていて、社員全員のパソコンに繋がっています。社員それぞれのパソコン同士はケーブルで繋がっていないのですが、親分パソコンを通じて全部のパソコンが繋がっていることになります。
親分パソコンの中には全部のパソコンからケーブルを通して使うことができるフォルダ(データの入れ物)があり、Aさんは自分のパソコンから、親分パソコンのフォルダに写真を入れれば、社員それぞれのパソコンから写真を見たり、自分のパソコンに写真をコピーしたりできます。
親分パソコンのことを「サーバー」、社員それぞれのパソコンのことを「クライアント」と呼び、このネットワークの仕組みのことを「クライアント/サーバー」と呼びます。
Bさんの会社の場合(お花見の動画) P2P(ピアツーピア)
Bさんの会社には10人の社員がいます。
Bさんはお花見で動画を撮る係になりましたので、手元にたくさんの動画があります。それを社員全員に渡したいと思いますが、メールで送ったり、CDやDVDに入れるのは大変。
Bさんのパソコンからはたくさんのケーブルが出ていて、途中にたこ足を挟んで、社員全員のパソコンと繋がっています。
そのケーブルを使って、社員全員がBさんのパソコンにあるフォルダ(許可していあるものだけ)に入っている動画を見たり、自分のパソコンに動画をコピーできます。
これはBさんのパソコンだけではなく、他のパソコン同士もケーブルで繋がれているため、それぞれのパソコン同士でデータのやり取りができるようになっています。
このように全てのパソコンがそれぞれケーブルで繋がっているネットワークのことを「P2P(ピアツーピア)」と呼んでいます。
ケーブルがないネットワーク
「Aさんの会社の場合」と「Bさんの会社の場合」では、ケーブルを使ってパソコンを繋げていましたが、最近ではケーブルを使わなくても、ネットワークの仕組みが作れる「無線LAN」があります。
「ケーブルを使わずに一体どうやってパソコン同士を繋げるの?どうやってデータのやりとりをするの?」と不思議に思ってしまいますが、技術の進化はすごいもので、それぞれのパソコンから電波を送って、データのやり取りができてしまうのです。
携帯電話と同じような仕組みです。
ケーブルを使ったネットワークに比べ、無線LANだとデータのやり取りが遅かったり、安定しないこともあるので、どちらがいいとは一概に言えないのですが、無線LANはケーブルがないため、パソコン周りがすっきりします。
無線LANにつきましては「無線LAN」をご覧ください。
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