サポート期間 - Windows XPのサポート終了へ
「パソコン初心者なびの管理人」である現役パソコンインストラクターのmakoが、パソコンに関するニュースを初心者の方にもわかりやすく解説します。パソコン初心者の方に「サポート期間（Windows XPのサポート終了へ）」をお伝えします。
Windows XPのサポート期間について
2001年11月に発売されたWindows XP（日本語版）の製品サポートが2014年4月9日に終了します。
Windows XPが入ったパソコンを持っている人は「あと少しの期間しかサポートがない！どうなるんだろう？」と不安になってしまいますよね。
本来ならWindows XPのサポートはもっと早く切れる予定だったのですが、これでもかなりの期間が延長されていたのです。
マイクロソフトの製品サポート
マイクロソフトは製品発売後、最低5年間のメインストリームサポートと、最低5年間の延長サポート（合計10年間）を提供しています。
「メインストリームサポート」とは製品（ここではWindows）が機能拡張（もっと便利になる機能）などのサポートやセキュリティ更新プログラムの提供（パソコンをウイルスなどから守る機能）、「延長サポート」とはセキュリティ更新プログラムの提供のみです。
Windows XPは2001年11月に発売されていますので、「メインストリームサポート＋延長サポート」の10年間は過ぎてしまっていますが、世界中にWindows XPを使っている人が多いため、サポートが延長しています。
Windows XPのサポートが延長された理由
Widnows XPのサポートが延長された理由はいろいろあります。
Windowsの発売順
まずはWindowsの発売時期をご覧ください（一部省略）
Windows 95（1995年発売）
Windows 98（1998年発売）
Winsows 98SE（1999年発売）
Windows Me（2000年発売）
Windows XP（2001年発売）
Windows Vista（2007年発売）
Windows 7（2009年発売）
Windws 8（2012年発売）
完成度の高いWindows XP
Windows XPが発売されるまでパソコンは「すぐにフリーズ（固まる・動かなくなる）する」、「動きが遅い」、「ときどき強制終了が必要」で、一部の高性能のパソコン以外には、まだまだ快適に使うことができませんでした。
Windows 98SEでそれなりに使えるようにはなりましたが、もっと使いやすくするためにWindows Meを発売。これがすこぶる評価が悪く、正直「失敗作品」と言われてもおかしくないぐらいの完成度でした。
Windows Meの失敗を生かして発売されたのが、Windows XPだったのです。Windows XPになってからはフリーズすることが少なくなり、完成度が高いOS（基本ソフト、パソコンを管理するソフト）となりました。
Windows Vistaへ移行しなかった理由
Windows XPが発売されてから6年後にWindows Vistaが発売されました。
長い間かかったのにも関わらず、Windows Vistaの完成度はいまいち。「失敗作品とまで言われたWindows Meの悪夢再びか？」なんて言われる始末です。実際にはそこまで悪くなかったのですが、完成度の高いWindows XPからWindows Vistaには乗り換える動機が見当たらなかったのは事実です。
Windows Vistaが入っているパソコンを持っている人は、「使っているパソコンが壊れた」、「新しくパソコンを買う時期にたまたまWindows Vistaが入っているパソコンだった」という理由で、「Windows Vistaが出て性能が良くなって、パソコンもサクサク使えるから買い換えたい！」という人はほとんどいませんでした。
Windows 7の登場
Windows Vistaの失敗を生かして発売されたのが、Windows 7です。Windows 7は評価が高く、Windows XPを使っていた人たちのパソコンが古くなり部品が壊れ始めたころだったので、Windows Vistaを飛ばして、Windows 7が入ったパソコンに移行する人が多くいました。
Windows 7が登場してもパソコンが問題ない人は、Windows XPの完成度が高いため、わざわざお金と手間をかけてWindows 7に移行する必要がない訳です。
このような経緯から、Windows XPを使っている人がまだまだ多くいます。
日本でのWindows XPの割合
ある企業の調査によれば、日本国内では個人のパソコンの約30％、企業で使われるパソコンの約40％は、Windows XPが使われていると言われています。
小学校や中学校、高校などの教育現場でも同じぐらいの割合だそうです（2013年4月現在）
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