WiMAX - モバイルデータ通信
外出先でインターネットができるモバイルデータ通信。月額料金がかかりますが、どこでもインターネットができるようになります。パソコン初心者の方のために「WiMAX（モバイルデータ通信）」についてお伝えします。
WiMAXの特徴
通信速度（インターネットの速度）が速く、料金が安く、契約期間が1年間（他の会社は2年間）と、他のモバイルデータ通信にはない強みがあります。
ただ、1点だけ心配なのはサービスエリア。全国の主要都市では問題なく使えますが、地方に行くとサービスエリアに入っていないところもあります。
「docomo」、「au」の携帯電話会社に比べるとサービスエリアは狭いと言わざるを得ません。
（※SoftBankは携帯電話会社ですが、モバイルデータ通信ではイー・モバイルと提携していますので、携帯電話網の電波を使っていません）
主に主要都市やその周辺でモバイルデータ通信を利用したい人にとっては、WiMAXが一番オススメです。
料金：★★★★★
サービスエリア：★★★
通信速度：★★★★★
（★は5つが最高）
複数の種類があるWiMAX
「WiMAX」と言ってもいろいろあります。
WiMAXの仕組みの例
WindowsというOS（パソコンを管理するソフト）は1つですが、Windowsがインストール（パソコンで使える状態にする）されたパソコンは、NEC、富士通、ソニー、DELLなどの会社から発売されています。
これと同じようにWiMAXというモバイルデータ通信の電波は1つですが、UQ WiMAX、BIGLOBE WiMAX、@nifty WiMAXなどWiMAXの電波を扱う会社があり、WiMAXを使いたい人はそれらの会社と契約します。
もっと身近な例えですと、「かっぱえびせん」はカルビーが発売していますが、カルビーから買うのではなく、スーパーやコンビニで買いますよね？それと同じでWiMAXという商品はUQ WiMAX、BIGLOBE WiMAX、@nifty WiMAXなどを通じて利用することになります。
大手の家電量販店で申し込むWiMAX
ヤマダ電機とビックカメラなど大手の家電店には「パソコン購入時にWiMAXを申し込むと1万円引き」などキャンペーンを実施ていることがあり、WiMAXを申し込むと自動的にWiMAXの取り扱い業者が決まります。
ヤマダ電機は「YAMADA Air Mobile WiMAX」、ビックカメラは「BIC WiMAX SERVICE」です。
ネットからWiMAXを申し込む場合もキャンペーンでキャッシュバックを行っている会社がありますので、どちらが得か比較してみてください。
WiMAXを取り扱う会社
WiMAXを取り扱う会社は数十社ありますが、人気のある会社は限られています。
UQ WiMAX
WiMAXの元となっている会社です。他の会社はUQ WiMAXの電波を借りています。
BIGLOBE WiMAX
NECが運営しているプロバイダ（BIGLOBE）のWiMAXです。詳細へ
@nifty WiMAX
プロバイダの老舗niftyのWiMAXです。詳細へ
YAMADA Air Mobile WiMAX
ヤマダ電機でWiMAXを契約すると自動的に「YAMADA Air Mobile WiMAX」になります。
BIC WiMAX SERVICE
ビックカメラでWiMAXを契約すると自動的に「BIC WiMAX SERVICE」になります。
他にもたくさんの会社がありますが、パソコン初心者の方にとっては有名な会社の方が安心感がありますし、サポートの体制も整っているため、他の会社につきましては割愛させていただきます。
通信速度（インターネットの速度）
通信速度には「下り」と「上り」があり、それぞれ最大の速度をご紹介しますが、インターネットをするエリアや環境によって、かなり速度が変わります。高速通信ができるエリアは主要都市に限られます。
ほとんどの場合「最大~」は屋外での計測になりますので、屋内に入っただけで、速度がかなり遅くなります。
「下り」と「上り」の違いは「インターネットの仕組み（インターネットについて）」をご覧ください。
WiMAXを取り扱う会社はたくさんありますが、同じ電波を使うため、インターネットの速度はどの会社も同じです。
通信速度（下り）：最大40Mbps
最大40Mbpsの速度が出ればインターネットをするのには全く問題ありません。しかし、環境によって速度が遅くなる場合が多々あります。
通信速度（上り）：最大10Mbps
インターネットにある掲示板や日記に文字を書き込んだり、写真をコピーしたりしても問題ありません。
帯域制限：なし
他のモバイルデータ通信に比べ、WiMAXだけは帯域設定がありませんので、大きなアドバンテージになります。
※最新情報はWiMAXのホームページでご確認ください。
料金プラン
基本的にWiMAXには1年間の契約をするとお得になる「Flat 年間パスポート」、契約期間のない「Flat」、使わない期間は安い「Step」、1日だけ使える「1 Day」があります。
取り扱う会社によってプラン名やプランの種類が異なります。ここではUQ WiMAXのプランをお伝えします。
Flat 年間パスポート
月額料金：3,880円
登録料（初回のみ）：2,835円
契約期間：1年
インターネット：無制限
タイプ：継続して毎月インターネットを使う人
特徴：契約期間が1年間ありますが、どのプランよりもお得です。このプランに加入すると端末を安く購入することができます。（通常は15,000円ぐらいですが、3,000円~5,000円ぐらい）
1年以内に解約をする場合は「年間パスポート解除料」がかかります。
Flat
月額料金：4,480円
登録料（初回のみ）：2,835円
契約期間：なし
インターネット：無制限
タイプ：いつ解約するかわからない人
特徴：月額料金は「Flat 年間パスポート」よりも高くなりますが、契約期間で縛られないため、いつでも解約できます。
Step
月額料金：380円（基本使用料）～4,980円（上限額）
登録料（初回のみ）：2,835円
契約期間：なし
インターネット：パケット通信料（上限額は4,980円）
タイプ：インターネットをしない月がある人
特徴：インターネットを一切使わなかった月は基本使用料の380円で済みますが、上限額は「Flat 年間パスポート」や「Flat」よりも高くなります。基本使用料に9,050パケットが無料でついていますが、ちょっとインターネットをしたらすぐになくなってしまい、上限額にも簡単に到達してしまいますので、インターネットをしない月がある人向けです。
1 Day
1日（24時間）の料金：600円
登録料（初回のみ）：なし
契約期間：なし
インターネット：無制限
タイプ：1日だけ、または数日だけインターネットがしたい人
特徴：1日ごとの契約になりますので、急にインターネットが必要になった場合に便利です。開始時間から24時間の計算になり、支払方法はクレジットカードのみになります。
※最新情報はWiMAXのホームページでご確認ください。
端末（モバイルデータ通信をするための機器）
モバイルデータ通信をするためには、インターネットの電波を受信する端末が必要です。
端末は申し込む料金プランによって異なります。「Flat 年間パスポート」に申し込むと端末の価格はかなり割引されます。
端末につきましては、「モバイルデータ通信とは？（モバイルデータ通信）」をご覧ください。
WiMAXの主な端末をご紹介します。WiMAXの端末は複数の会社から発売されていて、端末が内蔵されたパソコンも発売されています。
UQ WiMAX、BIGLOBE WiMAX、@nifty WiMAX、YAMADA Air Mobile WiMAX、BIC WiMAX SERVICEなど、WiMAXを取り扱う会社は共通の端末を使います。
WiMAXでは次から次へと新しい端末が発売されています。ここでの端末はその一例としてお伝えします。
URoad-8000
製造元：株式会社シンセイコーポレーション
質量：約98g
バッテリー：約9時間（連続通信）、約18時間（待受時間）
外形寸法（mm）：約91（W）×57（D）×20.4（H）
タイプ：無線LAN
同時接続：10台
価格：4,800円（料金プラン「UQ Flat 年間パスポート」を申し込んだ場合）
価格の詳細：UURoad-8000（UQ WiMAXのHP内）
AtermWM3600R
製造元：NECアクセステクニカ株式会社
質量：約110g
バッテリー：約10時間（連続通信）、約25時間（待受時間）、約170時間（待機時間）
外形寸法：約95（W）×70（D）×12.8（H）
タイプ：無線LAN
価格：2,800円（料金プラン「UQ Flat 年間パスポート」を申し込んだ場合）
価格の詳細：AtermWM3600R（UQ WiMAXのHP内）
※最新情報はWiMAXのホームページでご確認ください。
サービスエリアの確認
「docomo」、「au」に比べるとサービスエリアは狭いですが、エリアをどんどん拡大しています。主要都市では問題なくインターネットができます。
サービスエリアは屋外を基本としていますので、サービスエリア内であっても屋内の場合はインターネットの速度が遅かったり、電波が入らなかったりする可能性があります。
サービスエリア（UQ WiMAXのHP内）
Try WiMAXレンタル（無料体験）
自分が住んでいるエリアや活動するエリアが、UQ WiMAXのサービスエリアのマップに含まれていても、建物などの環境によって電波状況は異なりますので、「電波が入るかどうか？」、「通信速度はどれくらいか？」を正確に知りたい場合には、「Try WiMAXレンタル」を試してください。
15日間無料で端末のデモ機を借りることができますが、端末のデモ機を紛失してしまったときのためにクレジットカードが必要です。
詳しくは「Try WiMAX（WiMAX特集）」をご覧ください。
サポート情報
「WiMAX」を取り扱っている会社は複数ありますので、サポートも別々です。それぞれのサポートページをご覧ください。
BIGLOBE WiMAX（サポート比較・モバイルデータ通信）
@nifty WiMAX（サポート比較・モバイルデータ通信）
次ページは「イー・モバイル（モバイルデータ通信）」です。