不正アクセス - ウイルス以外の危険
ウイルス以外にもパソコンに悪さをするものがあり、ウイルスと別の対策が必要になる場合もあります。パソコン初心者の方に「不正アクセス(ウイルス以外の危険・セキュリティ)」をお伝えします。
不正アクセスとは?
不正アクセスを現実社会に例えてお伝えします。
例:現実社会の泥棒
現実社会でいえば、泥棒です。
宝石や現金など物を盗まれるのも大変ですが、この泥棒はクレジットカードの番号、銀行の口座番号や暗証番号、手紙のやり取り、住所録など情報を盗みます。
情報を盗まれると勝手にクレジットカードを使われたり、自分の口座から現金が引き出されたり、自分の秘密を他人に漏らされたりします。
パソコンにおける不正アクセス
ウイルスやスパイウェアは人間が作ったプログラムが、自分のパソコンの中で悪さをしますが、不正アクセスとは人間が直接パソコンに悪さをします。
パソコンが不正アクセスされると、これと同じようにパソコンの中から情報が盗まれ、それが悪用されてしまうのです。
不正アクセスは完全に防げない?
現実社会の泥棒もパソコンにおける不正アクセスも100%は防げません。
泥棒の悪さを防げない理由
泥棒から家を守るためにはしっかりと鍵をかけたり、特殊な鍵に交換したり、犬を飼ったり、セコムを使ったりします。
しかし、ルパンやキャッツアイなどプロの泥棒に自分の家が狙われると、どんなに防犯をしていても、防げないことがあります。
不正アクセスを防げない理由
パソコンも同じようにしっかりとした対策をすれば、不正アクセスを受ける心配はほとんどありませんが、本物のハッカーに狙われると防ぐことは難しいです。
アメリカの国防省や一流企業でも、ハッカーの被害にあっているぐらいです。
ここまで不正アクセスの恐ろしさをお伝えしてきたのですが、安心してください。ハッカーが私たち一般の人のパソコンを直接狙うことはまずありません。
不正アクセスの被害に遭う人は、セキュリティ対策をしていない人がほとんどなので、しっかりと対策をしていれば被害に遭う確率がかなり低くなります。
ちなみに本当の意味でのハッカーは「パソコンの技術に精通した人」を示し、クラッカーが「パソコンの技術があり悪いことをする人」になります。
日本では、マスコミの影響もあって、クラッカーはほとんど使わず、ハッカーが「パソコンの技術があり悪いことをする人」となっています。
インターネットに接続しているから起こる不正アクセス
インターネットに繋がっているということは、世界中のパソコンと繋がっていて、どこからでも不正侵入を受ける可能性があるということです。
そのため、不正アクセスの被害に遭うのはインターネット経由です。
特に無線LANでケーブルを使わずにインターネットをしている人は、モデム(インターネットをする機器)とパソコンの間で交わされる電波が傍受されたり、自分のパソコンにアクセスされる可能性があります。
無線LANに比べると、ケーブルを使っていインターネットをしている人は、不正アクセスを受けにくいです。
不正アクセスの被害
一般的に言われている不正アクセスの被害をお伝えします。
重要な情報が盗まれる
オンラインバンキング(インターネットにある銀行口座)の口座番号や暗証番号、クレジットカードの番号などが盗まれてしまいます。
個人情報が盗まれる
メールソフトのアドレス帳、自分が作成したWordやExcelの書類、写真などが盗まれ、最悪の場合はインターネットで公開されて不特定多数の人が見られるようになります。
踏み台にされる
ハッカーが一流企業のパソコンに侵入して顧客情報を盗みたいとします。
ハッカーのパソコンから企業のホームページが置いてあるサーバーに接続しますと、足跡が残り、後から追跡されてしまいます。
そこで、ハッカーが自分が攻撃したことを隠すために、一般の人のパソコンを操って、悪さをすることがあります。
いつの間にか自分のパソコンが悪事に使われている可能性があります。
メールのばら撒き
メールソフトのアドレス帳に登録してある人、または不特定多数の人に、ウイルスつきのメール、広告のメールなどを送られます。
ホームページの削除
サーバー(ホームページ置き場)にアップ(自分が作成したホームページをでみんなに見てもらう作業)されている自分のホームページが削除されてしまいます。
不正アクセス禁止法
「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」、通称「不正アクセス禁止法」は、その名の通り、不正アクセスを禁止する法律です。
いろいろと細かい内容がありますが、簡単に言いますと「他人のパソコンに不正アクセスをして情報を盗んだり、本人になりすまして悪いことをしてはいけない」ということです。
不正アクセスの被害に遭わないようにするためには「セキュリティ対策」の各種メニューをご覧ください。
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