ファイアーウォール - セキュリティ対策
ファイアーウォールとは?
ファイアーウォール(Firewall)のファイアー(fire)は「火」、ウォール(wall)は「壁」という意味です。
ファイアーウォールとは、日本語で「火の壁」という意味で、「火を防ぐための壁」=「防火壁」(火事が広がるのを防ぐ壁)となります。
パソコンにおけるファイアーウォールを「防火壁」と考えると、ちょっとわかりづらい部分もありますので、パソコン初心者の方のために、現実社会を元に違う例としてお伝えします。
例:テレビ局の警備員
テレビ局には誰でも入ることができる一般エリアもありますが、テレビ局の関係者、タレントなどの出演者しか入れない専用エリアがあります。
一般エリアと専用エリアを区切る部分には、警備員がIDを確認して、関係者か関係者じゃないかを確認し、関係者じゃない人は専用エリアには入れません。強引に入ろうとしても警備員に止められます。
警備員が顔を知っている関係者は、毎回IDを確認しなくても顔パスで通過できたり、毎日のようにテレビ局に来るのに見た目が怪しいので専用エリアの手前で止められる人もいます。
有名人でも顔パスでは通さずに、必ずIDを確認し、IDを持っていないと追い返してしまう警備員もいます。
パソコンにおけるファイアーウォール
テレビ局の警備員にあたるものがパソコンのファイアーウォールです。
インターネットに接続するということは、自分のパソコンが世界中のパソコンと繋がることと同じです。
自分のパソコンにファイアーウォールがないということは、世界中のパソコンを使っている人が勝手に、自分のパソコンの中にある写真や音楽などのデータを持っていったり、悪いデータを送りつけることができてしまいます。
これってかなり危険ですよね?
インターネットでホームページを見ているとき、自分のパソコンにはインターネットを通じて、文字、写真、動画などのデータが入ってきています。これらのデータ以外にも目には見えませんが、たくさんのデータが入ってきています。
自分のパソコンとインターネット(世界中のパソコン)との間にファイアーウォールが入ることによって、「これは安全なデータか?危険なデータか?」を区別して、安全と判断したデータだけを自分のパソコンに通してくれます。
ファイアーウォールだけじゃダメな理由
「ファイアーウォールが危険なデータを遮断してくれるんだったら、ウイルスに対してもそうじゃないの?」
「ファイアーウォールがあれば、セキュリティ対策ソフトはいらないんじゃないの?」
基本的にファイアーウォールは不正アクセスや怪しいデータに対して効力を発揮しますが、完全にウイルスの侵入を防いだり、ウイルスの駆除はできません。
そのため、ファイアーウォールと一緒にセキュリティ対策ソフトをパソコンに入れておく必要があります。
ファイアーウォールの種類
ファイアーウォールは、Windowsに最初から入っています。
そのため、わざわざファイアーウォールをパソコンに入れる必要はありませんが、セキュリティ対策ソフト(特に有料)は、ウイルス対策とファイアーウォールがセットになっていることがあります。
「1つのパソコンに、1つのファイアーウォール」というルールがありますので、セキュリティ対策ソフトのファイアーウォールを入れる場合は、Windowsのファイアーウォールを止める必要があります。
基本的にセキュリティ対策ソフトが、Windowsのファイアーウォールを止めてくれますので、自分で操作する必要はありません。
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