スパイウェア - ウイルス以外の危険

ウイルス以外にもパソコンに悪さをするものがあり、ウイルスと別の対策が必要になる場合もあります。パソコン初心者の方に「スパイウェア(ウイルス以外の危険・セキュリティ)」をお伝えします。

スパイウェアとは?

スパイウェアを現実社会に例えてお伝えします。

例:現実社会のスパイ

スパイウェアとは現実社会のスパイと同じ活動をします。

ある国から日本に送られたスパイは、日本で収集した情報を自分の国に送ります。情報の中には特定の人物しか見られないホームページのパスワードや国家機密情報があります。

そのスパイは自分がスパイと悟られることはなく、自分の国に情報を送るときも誰かに見つかってしまうことはありません。

パソコンにおけるスパイウェア

スパイウェアとは、実際のスパイと同じように、パソコンに侵入し、パソコンに入っている情報(住所録、作成した書類、写真など)をスパイウェア作成者にこっそり送ります。

パソコンの画面だけでは、スパイウェアが活動していることがわからないようになっていますので、「自分の情報がいつの間にか盗まれ悪用されている」、「自分のクレジットカードが勝手に使われている」、「自分の写真が知らないホームページに掲載されている」のような怖いことが突然起こります。

スパイウェアはウイルスと違い他のパソコンに感染はしません。

スパイウェアの侵入方法

スパイウェアはこっそりとパソコンに侵入します。

無料のソフトにくっついている

インターネットには便利で無料のソフトがたくさんあります。

そのソフトをダウンロード(パソコンに入れる)して、インストール(パソコンで使えるようにする)をしたときに、一緒にスパイウェアが入ってしまうことがあります。

便利なソフトと思わせて、本当の目的はスパイウェアを侵入させる方法です。

嘘をつく

ホームページを見ているときに「あなたのパソコンは危険な状態です。このソフトをインストールして、安全な状態にしてください」と表示されたら、ドキッとしますよね。

このように嘘の画面を表示して、スパイウェアをパソコンにインストールさせようとすることもあります。

OSやブラウザの弱点をつく

OS(WindowsやMac)、ブラウザ(インターネットを見るソフト)には、制作側(マイクロソフトなど)が気付かない弱点が存在する場合があります。

その弱点を狙って、自分がホームページ(スパイウェアが自動的にインストールされるホームページだけど、自分は知らない)を見ているときに、勝手にパソコンに入ってしまうのです。

OSやブラウザの弱点が発覚すると、制作者側がその部分を直しますが、どうしても対応が遅くなります。

スパイウェアの種類

パソコンに侵入したスパイウェアがする悪さはいろいろあります。

キーロガー(キーボード情報の記録)

侵入したパソコンのキーボードで打たれた文字を記録するスパイウェアです。

記録を解析されると、自分が入力したIDやパスワード、クレジットカードの番号、メールなどの内容がわかってしまいます。

ネットバンキング(インターネット上の銀行)のIDとパスワードを盗まれて、預金が知らない口座に振り込まれてしまったり、ショッピングサイトで高額の商品が買われてしまうことがあります。

アドウェア(広告表示)

パソコンの電源を付けたとき、インターネットの画面を開いたときなど、勝手に広告が表示されるようになります。

パソコン内の個人情報を盗む

メールソフトのアドレス帳やどのホームページの履歴、作成した書類、写真など個人情報を盗みます。

Cookieとスパイウェア

ホームページを見ているときに、自分のパソコンに情報を記録するものをCookie(クッキー)と呼びます。

このCookie(クッキー)のおかげで、ホームページに入力するIDやパスワード、住所などの情報を何度も入れずに済みます。

このCookie(クッキー)がスパイウェアに悪用されることもありますので、便利な機能ではありますが、危険も潜んでいます。

 

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