ウイルスの種類 - ウイルスの基礎知識
パソコンに悪さをするコンピューターウイルス。一般的にはウイルスと呼ばれ、気を付けていないとすぐに感染してしまいます。パソコン初心者の方に「ウイルスの種類(ウイルスの基礎知識・セキュリティ)」をお伝えします。
いろいろなウイルス
風邪のウイルス、インフルエンザのウイルスなど、病気に関するウイルスがあるように、パソコンのウイルスにもいろいろな種類があります。
パソコンのウイルスには「ファイルに感染するウイルス」と「ファイルに感染しないウイルス」大きく2つに分けられ、「ファイルに感染するウイルス」は「追記型」と「上書き型」に分けられ、「ファイルに感染しないウイルス」には、「自己増殖するウイルス」と「自己増殖しないウイルス」に分けられます。
たくさんのウイルスがありますが、ここでは代表的なウイルスをご紹介します。
ファイル感染型ウイルス
風邪やインフルエンザのウイルスは人の器官に感染し、その器官が元となり身体全体の調子が悪くなります。
ファイル感染型ウイルスもパソコンにとって重要なファイルに感染し、パソコン全体の調子を悪くします。
ウイルスに感染したファイルは正常に動かなくなってしまいます。
ファイル感染型ウイルスには2つあります。
追記感染型
元のファイルに新しいことを追加して正常に動かなくするので、セキュリティ対策ソフトなどで、追加した部分だけを削除すれば、ファイルが正常に動く可能性が高くなります。
上書き感染型
ファイルそのものを別のファイル(ウイルスが偽装したファイル)に書き換えられてしまいますので、セキュリティ対策ソフトなどを使っても、元に戻すことが難しいです。
ファイルに感染しないウイルス
「な~んだ。ファイルに感染しないから大丈夫なんじゃない?」と思ってしまいがちですが、感染するファイルが必要なく、ウイルスが単独で悪さをし、自己増殖をするウイルスは他の人にも迷惑をかけてしまいます。
ワーム(自己増殖するウイルス)
ウイルス単体で活動することができ、ウイルス自身がパソコンに悪さをします。
ワームに感染したパソコンは、メールやインターネットを通じて、他のパソコンに自分のコピーを送り、次から次に増殖をします。
自分のパソコンに登録されているメールアドレス宛てにワームつきのメールを勝手に送り、知り合いの人までワームに感染させてしまうウイルスです。
トロイの木馬
便利なソフトやツールを装ってパソコンに侵入し、実行すると悪い活動をするウイルスです。
トロイの木馬がこっそりと活動し、個人情報が勝手に送信されてしまったり、パソコンを遠隔操作されてしまうこともあります。「スパイウェア」と区別されることもあります。
トロイの木馬の話
ギリシャ神話のトロイの木馬(トロイアの木馬)から、ウイルスのトロイの木馬は名付けられています。ブラッド・ピット主演の映画「トロイ」でも有名です。
ギリシャ人がトロイアという国を攻撃していましたが、トロイア人と城壁の守りが固く、数年かけてもなかなか勝つことができません。
ある日、ギリシャ人が撤退し、城壁の外には巨大な木馬が残されています。それをトロイア人は勝利の記念として城壁内に持ち込みます。
トロイア人が寝静まったあと、巨大な木馬の中から大勢のギリシャ人が出てきて、城門を空け、油断したトロイア人を討ちました。
ギリシャ人が勝利するきっかけになったのが、トロイの木馬なのです。
数えきれないぐらいのウイルス
このページでお伝えしているのは、あくまでウイルスの種類であって、ウイルスの名前ではありません。
「ファイル感染型ウイルス」にも、「ファイルに感染しないウイルス」にも、数えきれないぐらいのウイルスがあります。
今後も続々と新しいウイルスが発生することが予想されます。
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