ワンクリック詐欺 - ウイルス以外の危険
ウイルス以外にもパソコンに悪さをするものがあり、ウイルスと別の対策が必要になる場合もあります。パソコン初心者の方に「ワンクリック詐欺(ウイルス以外の危険・セキュリティ)」をお伝えします。
ワンクリック詐欺とは?
ワンクリック詐欺を現実社会に例えてお伝えします。
例:英会話教室の見学や懸賞の当選
英会話教室に見学に行ったとき、契約をせずにそのまま帰るだけだったのに「入会をありがとうございます。今月末までに1年分の授業料を振り込んでください」と言われたらどうしますか?
「えっ、契約した覚えがないのにどうして?」ということになり、英会話教室に通う気がなければ断りますよね。あまりにも強引な勧誘に怒ってしまう人や、押しに負けて契約してしまうかもしれません。
ある日、郵便受けに「懸賞に当選しました。詳細はこちらにお電話ください」とあり電話をしたら、「商品を直接お渡しします」と言われて、担当者と会ったら、全く別のことを契約させられてしまったり、買わされてしまったということもあります。
パソコンにおけるワンクリック詐欺
パソコンにおけるワンクリック詐欺も同じように、ホームページを見ていたら、突然「ご入会ありがとうございます」と契約したことを一方的に告げられ、高額な料金の支払いを求められたり、サービスを利用した覚えがなくても、「請求のご案内」として高額な料金の支払いを求められたりします。
突然、メールが送られて、メール内にあるホームページのアドレスをクリックすると、同じような現象が起こる場合もあります。
特に「懸賞に当選しました」という内容は、比較的クリックしやすいので注意してください。
ワンクリック詐欺の被害にあってしまう理由
ワンクリック詐欺が発生しやすいのは、アダルトや出会い系のホームページです。
これらのホームページを見ている人はどうしても後ろめたさがあり、ワンクリック詐欺の背宮があっても誰にも相談できず、「このお金を払えば解決する」と思ってしまいがちです。
アダルトや出会い系のホームページにはワンクリック詐欺以外にもウイルスやスパイウェアに感染する危険性もありますので、セキュリティ対策ソフトを使ったり、無闇にクリックしたりしないよう、十分に気をつけましょう。
架空請求されたら?
メールで送られてくるワンクリック詐欺による架空請求は、何かしらの手段で入手した名簿を使っていたり、ランダムで作成していたり、インターネット上から収集したメールアドレスを元にメールを送っているだけなので、個人が特定されいてることはほとんどなく、もし個人が特定されていても一人一人管理されていることはまずありません。
「債権譲渡を受けましたので、債権回収会社の担当者をご自宅に訪問させていただきます」などの内容が届いて、「どうしよう。早く請求された金額を支払わねば!」と思ってしまいますが、法務大臣の許可した正規の債権回収会社はメール(電子メール)では請求や督促を決して行いません。
正規の債権会社がアダルトサイト、出会い系サイトなどの利用料を請求することはありません。
架空請求は無視してください。
ホームページ内の問い合わせ先やメールの返信などをすると、「このメールアドレスは使われているんだな」と思われ、これからもワンクリック詐欺のメールなど迷惑メールが送られてきてしまいます。
ワンクリック詐欺は「架空請求」なので、詐欺する側から見れば「支払ってくれればラッキー」程度です。
無視して忘れてしまいましょう。
スパイウェアの侵入
ワンクリック詐欺に関する表示が常に表示されてしまう場合は、パソコンにスパイウェアがインストールされてしまっている可能性があります。
その場合はスパイウェア駆除ソフトを使って、削除しましょう。
ワンクリック詐欺の相談窓口
ワンクリック詐欺の被害にあってしまったら、相談窓口に問い合わせましょう。警視庁や消費生活センターにワンクリック詐欺の相談窓口があります。
警視庁
ワンクリック詐欺など、インターネットを使っていてトラブルが起きたときに相談できます。
電話:03-3431-8109
HP:ワンクリック料金請求にご用心(警視庁のHP内)
HP:全国の警察署一覧(警視庁のHP内)
消費生活センター
ワンクリック詐欺以外にも日常生活で起きたトラブルについて相談できます。
電話1:0570-064-370
電話2:03-3446-1623
HP:全国の消費生活センター等(消費生活センターのHP内)
※ 先刻の消費者生活センターの一覧があります。
次ページは「気を付けること(セキュリティ対策・セキュリティ)」です。