CPU(シー・ピー・ユー)- パソコンを選ぶポイント

パソコンにはたくさんの種類があります。パソコン初心者の方は「どんなパソコン、どのメーカーのパソコンを購入していいかわからない」と思います。パソコン初心者の方のために「CPU(シー・ピー・ユー)(パソコンを選ぶポイント・購入ガイド)」についてお伝えします。

CPU(シー・ピー・ユー)とは?

CPU(シー・ピー・ユー)とは、Central Processing Unit(セントラル・プロセッシング・ユニット)の略で、日本語にすると中央演算処理装置です。

日本語にしても意味不明ですよね。

CPUはパソコン本体に入っている部品の名前で、計算や処理を行う重要な役割をします。CPUの性能が良ければ良いほど、パソコンの処理速度が速くなります。

いわゆる「パソコンが早い。またはパソコンが遅い」は、このCPUの処理速度が大きくかかわってきます。(メモリの容量にも関係してきます)

CPU

4cm×4cmぐらいの大きさ。これでパソコンでの作業を処理するすごい部品です。

この画像は、Intel社のCore i7です。

CPUの画像

CPUの逆側

無数のピンがあり、それらをパソコンのマザーボードと呼ばれる基盤にくっつけます。

CPUの逆側

CPUを日常生活に例えると?

自分の部屋で勉強をしている姿をイメージしてください。

そこには机があり、その横には本棚があります。あなたは机に教科書やノートを広げて勉強しています。

数学の勉強をしている自分の脳、それがCPUの役割です。

CPUは記憶が苦手、計算が得意な理数系です。

CPU=自分の脳(理数系・男)   CPU=自分の脳(理数系・女)

人がパソコンに命令してプログラムが動くまで

1.今日一日のスケジュールを確認して行動する。

= マウスやキーボードを使ってパソコン(CPU)に命令(インターネットをするためにソフトを起動するなど)を与え、作業内容を一時的に保存できるメモリにその命令を記憶させます。

パソコンを選ぶときにチェックするポイントを日常生活に例えた場合

パソコン本体:部屋

OS:自分

CPU:自分の脳

メモリ:机

ハードディスク、SSD:本棚

ブルーレイ:引き出し

Microsoft Office:鉛筆、消しゴム

人がパソコンに命令してプログラムが動くまで

人の脳の場合、記憶も処理も一緒にできますが、パソコンの場合はCPUとメモリが連携して作業をします。

 

1.マウスやキーボードを使ってパソコン(CPU)に命令(インターネットをするためにソフトを起動するなど)を与える。

2.CPUがその命令に必要なデータをメモリ(作業内容を一時的に記憶できる)に記憶する。

3.メモリからCPUがデータを順番に取り出しながら、プログラムを実行させる。

CPUでチェックするところ

ここでは、パソコン初心者の方がパソコンを購入するときにチェックするべきCPUのポイントをお伝えします。基本的にはパソコンにかなり詳しい人でなければ、CPUは後から性能をアップすることはできません。

パソコンを購入するときにはCPUをしっかりとチェックしましょう。

メーカー

CPUで有名なメーカーは「Intel(インテル)」と「AMD(エー・エム・ディー)」です。細かく説明するといろいろな違いがありますが、あくまでパソコン初心者の方がパソコンを購入するときに必要な知識です。

Intel(インテル)= 価格がちょっと高いが、高性能

AMD(エー・エム・ディー)= お値打ちな価格で、十分な性能

 

管理人のmakoはIntel(インテル)をオススメします。「お値打ちで十分な性能のAMD(エー・エム・ディー)でもいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、大手メーカーの多くは、Intel(インテル)を搭載しているパソコンが多くなっていますので、それほど「Intel(インテル)かAMD(エー・エム・ディー)の選択に迫られること」はほとんどないとありません。

パソコンに詳しい人は、少しでも性能の良いCPUを使うために、コストパフォーマンスが優れたAMD(エー・エム・ディー)を選ぶ人もいます。

ちなみにAMDとは、Advanced Micro Devices(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)の略です。

コアの数

コアとはCPUが実際に処理を行う部分の名前です。人で例えると脳です。

「もし自分に脳が2つあったら、どう思います?」

「気持ち悪いです」

そうですよね・・・。

では、見た目は置いといて、能力だけを考えると、脳が2つあったら計算が早くなります。

「もし脳が4つあったら?」

脳が2つの時よりもさらに早くなりますよね。このようにパソコンのCPUのコアも数が多ければ多いほど、処理能力が高くなります。

「じゃ、コアが50個ぐらいあれば、処理能力かなり高いんじゃない?」

残念ながら、現時点(2011年8月)では、最大でもコアは6つです。

「意外と少ないんだね」と思った人もいると思いますが、コアが2つになったは2006年が最初なので、これでも進化した方なのです。

コアが2つあることを「デュアルコア」、コアが4つあることを「クアッドコア」、コアが6つあることを「ヘキサコア」、コアが複数あることを「マルチコア」と呼んでいます。

コアは多ければ多いほど高性能

CPUの名前

長い間、Intel(インテル)は「Pentium」(ペンティアム)、AMD(エー・エム・ディー)は「Athlon」(アスロン)のブランドを中心に廉価版を出したりしていました。

2006年以降から、「デュアルコア」(コアが2つ)搭載されるようになり、Intelは「Core~」(コア~)、AMDは「Phenom~」(フェノム~)とAthlon」(アスロン)になりました。

Intel(インテル)= Core~(コア~)

AMD(エー・エム・ディー)= Phenom~(フェノム~)、Athlon」(アスロン)

 

基本的には、表の下に行けば行くほどCUPの性能が高くなります。「Core~」、「Phenom~」が名前についていても、廉価版(価格と性能を落としたバージョン)もありますので注意してください。下記の表では廉価版は(廉)としてあります。

Intel(インテル) AMD(エー・エム・ディー)
Celeron D Athlon X2
Celeron Athlon 64 X2
Pentium D Phenom X3
Pentium 4 Phenom X4
Core Phenom
Celeron Dual-Core(廉) Athlon II X2
Pentium Dual-Core(廉) Athlon II X3
Core 2 Duo Athlon II X4
Core 2 Quad Phenom II X6
Core i3 Phenom II X2
Core i5 Phenom II X3
Core i7 Phenom II X4

※性能が低い順

 

デスクトップパソコンとノートパソコンでは、名前が同じ、または似ていても実際の性能は異なります。

クロック周波数

パソコンの各回路でタイミングを取るためのテンポのことです。

人で例えますと脈拍のようなもので、脈拍が高くなると血液の流れが早くなりますよね?それと同じで、クロック周波数が高くなるほど、パソコンの信号も早く流れます。

人の脈拍が高いと身体に負担をかけてしまいますが、パソコンのクロック周波数は高ければ高いほど性能がよくなります。

クロック周波数を無理に上げると動作に支障をきたしますが、大手メーカーが販売しているパソコンは動作が安定するように設定されていますので安心してください。

この周波数はCPUの後ろに「2GHz」(2000MHz)のようにかかれています。クロック周波数が高くても、コアの数、CPUの種類によっては処理速度が悪くなる場合もありますので、あくまでも「同じコアの数で同じCPUの場合は、クロック周波数が高いと処理速度が良い」と考えてください。

最近では、クロック周波数ではなく、CPUの型番の表記になっている場合もあります。基本的には数字が大きいほど、性能が高いと思って大丈夫です。

クロック周波数は高いほどいい(最近では型番表記が増えている)

キャッシュメモリ

間違えやすいのですが、キャッシュメモリとメモリは違います。

キャッシュメモリはCPUの中にあり、メモリはCPUとは全く別の部品です。

命令を処理するCPU、必要なデータを一時的に記憶するキャッシュメモリ。この2つが連携してパソコンが効率よく動いています。

しかし、実際には早いCPUの動きにメモリの動きがついていけないのです。このCPUとメモリの連携をよりスムーズにするために存在するのが「キャッシュメモリ」なのです。

基本的にキャッシュメモリには「1次キャッシュメモリ」と「2次キャッシュメモリ」があり、1次キャッシュメモリは、コアの中にあります。コアが1つの場合は1次キャッシュメモリが1つ、コアが4つの場合は1次キャッシュメモリが4つあることになります。

2次キャッシュメモリは全てのコア共通、つまりコアがいくつになったとしても、CPUに1つだけになります。

さらにCore i7からは、1次キャッシュメモリと2次キャッシュメモリがそれぞれのコアにあり、CPU全体に3次キャッシュメモリが1つある状態になっているのです。

「じゃ、メモリはいらないんじゃない?」と思いますよね。

このキャッシュメモリはメモリと違い、超高速で動作しますが、それゆえに価格が高く大容量を搭載することが難しいのです。

あくまでもメモリの補助をするのがキャッシュメモリになり、このキャッシュメモリの数と容量が多ければ多いほど、パソコンの動作(=CPUの動作)も早くなるわけです。

キャッシュメモリは多ければ多いほどいい

 

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