WindowsとMac - パソコンの種類
パソコンにはたくさんの種類があります。パソコン初心者の方は「どんなパソコン、どのメーカーのパソコンを購入していいかわからない」と思います。パソコン初心者の方のために「WindowsとMac(パソコンの種類・購入ガイド)」についてお伝えします。
Windows(ウィンドウズ)パソコンとは?
Windows(ウィンドウズ)とは、言わずと知れたマイクロソフトが販売するOS(パソコンを管理するソフト、オペレーティング・システムの略)です。
日本のパソコンメーカー(NEC、富士通、東芝、ソニーなど)、海外のパソコンメーカー(DELL、HP、acer、Lonovoなど)が、パソコンの本体を作り、その中にWindowsをインストール(パソコンの中に入れる作業)をしています。
多くの企業がWindowsがインストールされたパソコンを使っており、中でもWord(ワード)やExcel(エクセル)がセットになったMicrosoft Office(マイクロソフトオフィス)は事務作業には欠かせません。
Windowsは発売された時期によって名前が異なります。
Windows XP(2002年)→ Windows Vista(2007年)→ Windows 7(2009年)
Mac(マック)とは?
アップルが開発および販売を行っているパソコンをMacintosh(マッキントッシュ)と言い、略称でMac(マック)と呼んでいます。
Macには「Mac OS」と呼ばれるOS(パソコンを管理するソフト、オペレーティング・システムの略)がインストールされています。
以前は、広告業界、印刷業界、音楽業界で使用するソフトは、Macしか使えない時期がありましたので、それらの業界では今もMacが使われることが多いですが、Macを使っている一般企業はかなり少ないです。
現在は、Windows(ウィンドウズ)でも使われているIntel(インテル)社のCPU(パソコンの頭脳)を使っています。
デザインはおしゃれで、カッコいいです。
WindowsとMacの歴史
1980年の中頃にアップルから初めてのMacが発売されました。それまでのパソコンは真っ黒な画面に白い文字を入力して、一部の人にしかわからない機械でした。
Macはパソコンの初心者の人でも操作ができるように、今のMacやWindowsのような画面(プログラムがわからなくてもマウスで操作できる画面)を開発したのです。
これはパソコン業界にとっては革新的な出来事です。パソコン業界はアップルのおかげで、それまでパソコンに触れたことがない人でも比較的簡単に使えるようになりました。
アップルはOS(パソコンを管理するソフト)とMac本体を自分たちだけで作ることにしました。他の会社の人たちもアップルと同じようなものを作って、新しいパソコン時代の流れに乗りたい。
そこで、登場したのが、マイクロソフトのWindowsです。正直言いますと、マイクロソフトはアップルの真似をしました。いろいろなWindowsが開発され、パソコン初心者の方にも有名になったのが、1995年に発売されたWindows95です。
マイクロソフトはパソコン本体は作らず、WindowsというOSだけを複数の会社に提供する手法をとっています。これがWindowsを広める方法だったのです。
アップルのように1つの会社だけで全てを作ろうとすると、コストを下げるのが難しく、競争もそれほどおきません。それに比べてマイクロソフトの手法は、Windows内での競争はそれほどありませんが、パソコン本体の性能や価格競争が激化。
最初は(日本国内)では、アメリカ企業と日本のメーカーだけでしたが、台湾や中国のメーカーがー参入し、信じられないぐらいの安さになっています。
WindowsがMacより優れいているかどうかは人によって見解が違います。しかし、Windowsを開発したマイクロソフトの戦略勝ちの結果に今はなっています。
自動車で世界に名を馳せるトヨタ。トヨタも最初はフォードなどアメリカの会社の真似から入りました。技術力があるのはもちろんですが、企業としての戦略も重要になる世の中です。
WindowsとMacの世界シェア
世界のパソコンの80%以上がWindowsがインストールされたパソコンです。これからはMacがもっと多くなることが予想されますが、現段階のシェアにおいてはWindowsが圧倒しています。
シェアというのは性能が良いだけでは、獲得できません。性能が良くてもシェアが悪いことは良くあります。
日本の家電もそうです。どの国の企業と比べても、日本の家電は性能がいいのですが、世界でのシェアを韓国や中国のメーカーに奪われてしまっています。
いくら性能が良くても、売れなければシェアが獲得できません。
Macが勢いをつけているとは言え、ここまでシェアを伸ばしたWindowsを逆転することは簡単ではありません。
世界シェアが高い企業が、世界標準になるのはどの業界でも同じです。その点で、今の段階ではWindowsがパソコンの標準規格と言えます。
パソコン初心者の方には、Windowsパソコン
インターネット上には「Windows(ウィンドウズ)の方が優れているか?Mac(マック)の方が優れいるか?」の議論が巻き起こっていますが、それらはパソコンの知識がある人たち同士の議論のため、パソコン初心者の方にはあまり関係がありません。
「パソコン初心者の方にはどっちがいいか?」が重要なことなのです。
会社で使っているパソコン、自宅のパソコンの多く(ほとんど)はWindowsパソコンを使っています。パソコン初心者の方には、周りの環境、情報の多さ、使い勝手の良さから、強くWindowsをオススメします。
印刷業やWeb業、デザイン業で働く人で、Macが必要な人は迷わずMacにしてくださいね。
Windowsをオススメする理由
パソコン初心者の方は、Mac(マック)よりも、Windows(ウィンドウズ)を選んだ方がいろいろと便利なことがあります。
周りに聞く人が多い
Windowsを使っている人が多いため、何か困ったことがあれば周りの人に聞くことができます。
パソコン教室での取り扱いが多い
Macの操作方法を教えてくれるパソコン教室は少ないのが現状です。Windowsなら小さなパソコン教室でも操作方法を教えてくれますので、気軽に勉強することができます。
テキストが多い
独学で勉強する場合でもWindowsの本はたくさんあります。
企業で使われている
ほとんどの一般企業ではWindowsを使っています。
多くの選択肢がある
NEC、富士通、東芝、ソニーなどの日本のメーカー、DELL(デル)、HP(ヒューレット・パッカード)、acer(エイサー)、Lenovo(レノボ)などの海外のメーカーから、Windowsがインストールされたパソコンが発売されていますので、性能や価格を選ぶことができます。
価格が安い
アップルがOSとパソコン本体を製造しているMac、マイクロソフトがOSを製造しパソコン本体は複数の会社が製造しているWindowsパソコン。
複数の会社が関わると価格競争、技術の向上がありますので、Windowsパソコンの方が価格がかなり安くなります。
特に台湾や中国の会社によって価格破壊が起きているぐらいです。
WindowsとMacのまとめ
Mac(マック)がWindows(ウィンドウズ)よりも優れている点もたくさんあります。
しかし、ここではあくまで「パソコン初心者の方にはどっちがいいか?」を考え、Windowsをオススメしましたので、Macユーザーの方は怒らないでくださいね。
「印刷業やWeb業、デザイン業などで会社でMacを使う人」、「どうしてもMacが使いたい人」以外のパソコン初心者の方は、Windowsがインストールされたパソコンで基本操作を覚え、余裕ができてきたときにMacを購入するぐらいの気持ちでいてくださいね。
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