インク(詰め替え・リサイクル) - プリンタの購入ガイド

パソコンの画面に表示されている内容を印刷するためのプリンタ。1台あると何かと便利です。パソコン初心者の方のために「インク(詰め替え・リサイクル) (プリンタ・購入ガイド)」についてお伝えします。

インクの種類

プリンタのインクには大きく分けて「エプソンやキャノンなどプリンタメーカーが販売しているインク」、「プリンタメーカー以外が販売しているリサイクルインク」、「プリンタメーカー以外が販売している詰め替えインク」の3種類があります。

プリンタメーカーから販売しているインクを純正インク、プリンタメーカー以外から販売されているインクを非純正インクと呼ぶこともあります。

プリンタメーカーがインクだけ販売しているメーカーに対して販売差し止めの訴訟を起こすなど、問題が勃発している3つのインクについてお伝えしていきます。

プリンタのインクは3種類ある

プリンタメーカーが販売している純正インク

プリンタメーカーが販売している純正インクはとにかく高価です。

驚くほど高価な純正インク

エプソン、キャノン、HPなどのプリンタメーカーが販売しているインクです。

性能の良いプリンタが1万5000円以下で買うことができる世の中になったにも関わらず、そのプリンタで使うインク(5色)は5000円近くします。

インクを3回交換したらプリンタ本体と同じ価格になってしまうぐらい、インクは高価なものなのです。パソコン初心者の方がプリンタを購入するときにこの事実に驚きます。

消費者にとっては「インクは高すぎる」なのですが、プリンタメーカーにとっては「仕方がない」ということになります。

純正インクが高価な訳

プリンタ本体の価格は年々、低くなっていますが、インクの価格は数年前からそれほど変わっていません。これはプリンタメーカーがプリンタを低価格で販売する代わり、インクで利益を得ているからです。

プリンタの価格を高くして、インクの価格を低くすることもできますが、それではプリンタ自体が普及しません。プリンタメーカーはプリンタで利益を出すためにインクを販売しているのではなく、インクで利益を出すためにプリンタを販売していると考えてもいいぐらいです。

このやり方はプリンタだけではなく多くの商品が実践しています。例えば、家庭用ゲーム機。本体を製造コストギリギリ、または赤字になるぐらいの価格にして、ソフトで利益を得ています。ちょっと前の携帯電話は本体を0円でお客さんに渡し、通話料で利益を出していました。

純正インクの価格が低くなればいいのですが、プリンタ本体の価格のことを考えると仕方がないのかなぁと思います。

プリンタメーカーとインクだけを販売しているメーカーの戦い

キャノンやエプソンのプリンタで使えるインクだけを販売しているメーカーもあります。これらの詳細については下記に譲りますが、ここでお伝えしたことは「プリンタメーカーにとって、インクだけを作っているメーカーは最大の敵」なのです。

プリンタメーカーはギリギリの価格でプリンタを販売しインクで利益を出していますので、消費者がインクだけを販売しているメーカーの価格の低いインクを購入してしまったら、利益を出せなくなってしまうからです。

実際2007年にプリンタメーカーのキャノンが、インクだけを販売しているリサイクル業者のリサイクル・アシストに対し、特許侵害で訴えていた裁判ではキャノンが勝訴。一方、エプソンがリサイクル業者のエコリカを特許侵害で訴えていた裁判はエプソンが敗訴しています。

プリンタメーカーとインクだけを販売しているメーカーとの戦いはまだ完全決着がついていませんので、家電量販店やインターネットでは純正インク以外も販売されています。

高価だけどオススメは純正インク

インクだけを販売しているメーカーのインクの価格は低いのですが、いろいろと問題があるため、プリンタ本体のことを考えると純正インクが一番です。

ただ、純正インクじゃないリサイクルインクや詰め替えインクにも使い道はありますので、下記を参考にしてくださいね。

純正インクはきれいに印刷できて安心

キャノンの純正インク

リサイクルインクと詰め替えインク

リサイクルインクや詰め替えインクは安価ですが、印刷のクオリティは高くありません。

リサイクルインクの仕組み

家電量販店にはカートリッジ(インクを入れるもの)をリサイクルする回収箱があります。そこで回収されたカートリッジをリサイクル業者が安く購入し、それにインクを充填してから、また家電量販店で販売するという仕組みです。

「キャノン用のリサイクルインク」、「エプソン用のリサイクルインク」と表示され、純正インクに比べると価格が低く販売されています。

リサイクルインク

詰め替えインクの仕組み

純正インクのカートリッジが空になってから、簡単な工具を使って、自分でカートリッジにインクを詰めます。リサイクルインクの業者がやっている作業と同じことを自分がやるのです。

リサイクルインクに比べると、手間がかかりますが、純正インクとはもちろん、リサイクルインクと比べても価格は低くなります。

ただ、カートリッジにインクが上手く入らなかったり、カートリッジからインクが漏れてしまったり、慣れないと難しいこともあります。

詰め替えインク

純正インクとの比較

純正インクと同じクオリティは出ませんし、トラブルが起こる可能性があります。

クオリティに関しては、普通紙に文章を印刷するぐらいであれば問題ありませんが、写真印刷となりますと、純正インクに比べると劣ります。ただ、写真印刷にこだわりがなければ、問題のないレベルです。

プリンターヘッド(プリンタ内のインクを置く台)が目詰まりしてしまったり、インクが漏れてしまうこともあります。

リサイクルインクや詰め替えインクを使っているとプリンタメーカーの保証が効かないため、トラブルが起こり、プリンタが動かなくなったら買い替えることになってしまいます。

リサイクルインクや詰め替えインクの活用

リサイクルインクや詰め替えインクを使うことに対しては不安がありますので、管理人のmakoは、純正インクをオススメしますが、これらをうまく使う方法があります。

それは「長い間、使っていて壊れてもあきらめがつくプリンタにリサイクルインクや詰め替えインクを使う」です。

買ったばかりのプリンタには純正インクを使っていただきたいのですが、「保証の期間が切れたプリンタ」、「長年使っているプリンタ」、「新しいプリンタを買って新しいプリンタは写真用、古いプリンタは文章印刷用としてリサイクルインクや詰め替えインクを使う」などです。

リサイクルインクや詰め替えインクはうまく活用すればお得

 

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